定期公演や主催イベントで形成されていくシーン
姉妹グループ成立以降のヒロシンは各種の主催公演や定期公演の開催を通して「ヒロインズ」としてのまとまりや、周辺グループとの結びつきを強化していくこととなる。
《♀♀♀(メッサ)》
女性限定対バンライブ《♀♀♀(メッサ)》は2019年6月10日にVol.2を開催。初回に引き続きじゅじゅとBLACKNAZARENEがゲスト出演しており、お披露目ライブ《舞踏会》から続く3グループの縁はこの後も継続的に強化されていく。さらにこの《♀♀♀Vol.2》からは姉妹グループであるMOBIUSや妄愛グラビティも参加している。
症候群祭~syndrome fes~
《症候群祭~syndrome fes~》と題された主催対バンライブ、こちらは性別問わず誰でも参加できるライブイベントで、《♀♀♀》同様にMOBIUSや妄愛グラビティ、じゅじゅ(6月27日・11月30日公演)やBLACKNAZARENE(11月30日)といったグループが出演者に名を連ねている他、神使轟く、激情の如く。やLADYBABY(共に6月27日)といったダークなコンセプトを持ったロック系のグループが参加。LADYBABYとはツーマンライブや合同リリースイベントなども組まれるようになり、この辺りのグループとの結びつきにより次第に“界隈”が形成されていくこととなる。
女性限定定期公演《水曜日のシンデレラ》
2019年10月23日からは1か月〜2か月に1回のペースで開催される女性限定単独定期公演《水曜日のシンデレラ》が開始。観客にもドレスコードを設けての女性限定公演というコンセプト性の強いライブであり、女性観客のみの受け入れで毎回渋谷O-WESTでの開催という規模感の大きさが女性ファン層の厚さを窺わせるものになっている。
ヒロインフェス
12月8日に開催された女性限定イベント《ヒロインフェス》(東京・原宿ベルエポック第二校舎)はライブの他ランウェイやトーク企画なども用意された総合カルチャーイベントで、ヒロシンの他は多数の女性YouTuberが出演。YouTuberゲストにはまなめる(当時妄愛グラビティ、現・パラレルサイダー 小熊まな香)やあんりゴン(現・クララ・マグラ)、やね(現・きゅるりんってしてみて 環やね)、楠ろあ(現・THE ORCHESTRA TOKYO)などが名を連ねており、2019年当時の若年女性向け女性YouTuberシーンと現在のHEROINES周辺をはじめとしたライブアイドルシーンとの接続を感じ取ることができるラインナップである。また、元来YouTube事業を得意としていたimaginateならではのイベントであるとも言える。
受難の2020年へ
以上がヒロシン最初の1年、2019年の活動の概観である。こうしてまとめてみると、活動開始当初から特異なスピード感・話題性をもってグループとして、さらに“界隈”としてのポジションを確立することに力を注いでいたことが窺える内容となっている。
2019年末にかけてはHEROINESとして初のコンピレーション・アルバムである『ユビキリ ~この先も一緒に歩んで行こうね~』の発売、全国ツアー《悲撃乃偶像行脚》の開催情報などが発表されており、2020年序盤の活動につながっていく。
次回はこれらのリリースやツアーなどの内容と、新型コロナウイルス感染症の流行というすべてのアイドルに等しく訪れた危機的状況といったトピックを取り上げ、ヒロシンの2020年の活動を見ていく。