株式会社imaginateが 悲撃のヒロイン症候群
およびその姉妹グループを中心として立ち上げたアイドルプロジェクト。2019年に成立し、その後初期グループが相次いで解散・活動休止、悲撃のヒロイン症候群が解散した後も拡大を続け、おおよそ5年で約20グループ前後を含む大規模な姉妹グループとなった。後に chuLa
・ パラディーク
・ アキシブproject
・ LADYBABY
といった事務所外の既存グループもプロジェクトに参入し、一部はそれぞれ元の所属プロダクションとの共同運営や分業の形をとっている。
ショートレビュー
悲撃のヒロイン症候群(ヒロシン)がアイドル界にもたらした影響は大きく、ヒロシン育ちのアイドル、あるいはその影響下で作られたグループがあちらこちらでデビューし、一つのシーンを作り上げつつあるのが現在地点である。もちろんその起源であるHEROINESにおいてもその流れは絶えず続いており、ヒロシン元メンバーが中核となった twinpale(のちのIll)
、 AdamLilith
、 ガガピエロ
、 GILTY × GILTY
などダーク・ゴシック系のアイドルシーンにおけるHEROINESグループの存在感は大きい。
一方で iLiFE!
のヒット以降アイドルのメインストリーム、そして一般大衆へのリーチも届き始めており、 のんふぃく!
や 夜光性アミューズ
は順調にワンマンライブの動員を拡大しつつ、それぞれに大規模な主催フェスなども開催している。特にiLiFE!のマスへの進出は顕著で、2025年4月13日の『エイトジャム』(テレビ朝日系)「令和の最新アイドル特集」で現在のアイドルシーンを構成する一つの勢力としてHEROINESの名前が挙げられたのも象徴的なできごとである。
大阪進出の ナナコロビヤオキ
、名古屋進出の テンシンランマン
が各地方拠点でどう展開していくのか、また アキシブproject
ら他社IP組の今後にも注目したい。 (円本 実)
同時期にバズった FRUITS ZIPPER
擁する KAWAII LAB.
が早々に地上波常連まで売り抜けた一方で、 iLiFE!
とHEROINESはあえて現代のライブアイドルシーンでの自身の立ち位置とシーン全体を構築することにリソースを注いでいる印象。特に大阪や名古屋で平日昼の開催であっても大勢が集まる人気イベントとなっている「HEROINES FES」では自社グループ以外の出演者も多数呼び入れ、ときおり出演者の公募も行っているなど、自社コンテンツの影響力を活かしたシーンの活性化に一役買っている。恒常的に女性や学生向けの割引チケットを用意しているのも新規アイドルファンの獲得に良い影響を与えているといえるだろう。 (さつきばれ)
クリエイティブ部門としてHAL.(HEROINES ART LAB.)を擁し、イラストを使ったポップなイベントフライヤーからライブ会場のスクリーンを使った映像演出、YouTube上でのリアルタイム無料配信・アフタームービー・オフショットまで、ワンストップ自社制作で充実のアイドルフェスを作り上げられるのはHEROINESならでは。特にライブの出番終了後即時編集でSNSにアップされるアフタームービーのクオリティは一朝一夕に真似できるものではなく、遠方ファンやライト層への求心力を高めるのに大きな効果を果たしていると考えられる。 (H4RuKi)
所属
現在
- i-ON!
- i-COL
- iLiFE!
- アキシブproject
- AdamLilith
- 唯愛ゆま
- Ill
- GILTY × GILTY
- CAL&RES
- ZUTTOMOTTO
- chuLa
- テンシンランマン
- TENRIN
- ドレスコード
- ナナコロビヤオキ
- のんふぃく!
- パラディーク
- パラレルサイダー
- ポンコツコンポ
- MEGAFON
- 夜光性アミューズ
- LADYBABY
- ヒロインズ研究生
過去の所属グループ
- ガガピエロ
- 悲撃のヒロイン症候群
- 鵺
- MOBIUS
- 妄愛グラビティ
- iLiFE!候補生
- BLK LiLiY