2020年結成。imaginateが運営するアイドルプロジェクト HEROINES
に所属。メンバーの入れ替わりが多く編成は時期により異なるが、概ね6~9人前後で活動している。
経歴
2020年6月に結成。同年3月に解散した妄愛グラビティの楽曲を一部引き継ぎ、元メンバーの一部が結成に参加しているため、妄愛グラビティの後継グループであると見る向きもある。グループ名の由来となるコンセプトとして「私(i)と貴方(!)で作るアイドル(i)ライフ(LiFE)」を掲げ活動。
2022年にリリースした楽曲「アイドルライフスターターパック」ではアイドルオタクのライブ中の行動をそのまま歌詞にしたメタ的な表現で話題となり、TikTokを中心にヒット。これをきっかけとして同コンセプトの楽曲「アイドルライフブースターパック」「アイドルライフエクストラパック」を続けてリリースしシリーズ化。
HEROINES所属グループ中でも随一の動員規模を持ち、2025年8月には自身初の日本武道館公演を控えている。
ショートレビュー
コールやMIXを歌詞にするという手法は知る限りではAKB48大ヒットの時代には発明されていたものだが、「アイドルライフスターターパック」がヒットした背景には、新型コロナウイルス感染症の流行によるフロア文化の断絶と、そこからの回復、新規客層の流入という時代の流れにうまくマッチしたことが挙げられるだろう。さらに〈好きが止まらない!俺モー!〉といったキャッチーなセリフ的表現がTikTokカルチャーとの親和性も生み出し、iLiFE!とHEROINESを一躍ライブアイドル界のメインストリームまで押し上げた。バズった「アイドルライフ」連作のポップなイメージが強いが、「sweet timer」「初恋リバイバル」といったメッセージを聴かせる楽曲にも注目したいところ。 (さつきばれ)
HEROINESといえばダークでゴシック・ファンタジックなコンセプトを作り込み、求心的かつ熱狂的な人気を築くグループ、というイメージを更新したのはiLiFE!のマスへのヒットの力が大きい。とはいえ悲撃のヒロイン症候群(ヒロシン)以来の強みであるアートワークのクオリティや時代に先駆けたSNS戦略の強さは健在である。特に初期から在籍している心花りりやあいすはヒロシン時代のHEROINESを知るメンバーでもあり、HEROINESが大きく成長してきた時代を牽引し「HEROINESらしさ」をつなぐ存在であると言えるであろう。体制変更の節目では一時的に AdamLilith
の響羽リズ、 のんふぃく!
のこるねなど強力なサポートメンバーを迎えてその都度パフォーマンスを進化させており、2025年現在、名実ともにHEROINESを代表するグループとしての風格を備えつつある。 (円本 実)