霞あげは・蓮花うららを迎え、月神キラ卒業を控えたTENRINがこの7人体制でリリースする最初で最後の配信EP。
表題曲「STEP IN TIME」はライブ未披露から今作で初解禁となった楽曲。〈一緒に歌う仲間がいる〉という実直なフレーズが、メンバーとの別れを目前にリアルを持って響く。
「零」はリリース直前にライブでお披露目された新曲で、TENRINらしいミクスチャー/ハードコアマナーは維持しつつもより歌モノとして聴きやすいメロディー展開とドラマティックな歌詞が印象的である。「アドレナリン」はゆよゆっぱが手がけており、疾走感あるメインパートの狭間からヘヴィなブレイクダウンやデスボイスが轟くボリュームある1曲。「衝動」はTENRINらしいスケールの大きな広がりを見せつつ、快速サイバー・トランスの「Peek-a-Boom-Boom」では「ANARCHY」など従来のクラブダンススタイルを深化させた新たな一面も見せている。
全体に前作『Stay LOUD』よりもメロディックな歌モノとしての側面を強化した印象があるが、TENRINらしいパワフルさも健在。