作曲家ヤマモトショウがプロデュースし、ヤマモトの地元でもある静岡県に根ざしたローカルアイドルとして2021年に結成。メンバーは「静岡にゆかりがある」という条件で募集され、現在のところ静岡県出身者で構成されている。

グループ名のfishbowl（金魚鉢）は静岡県のシルエットが金魚に似ていることに由来。

経歴

テレビ静岡公認の「しずおかアイドルプロジェクト」から2021年に誕生。12月24日、アルバム『主演』『客演』をリリース。同一の楽曲を収録し、『主演』ではfishbowlメンバーが、『客演』ではそれぞれフィーチャーされたゲストボーカルが歌唱している。

2023年『王国』、2024年『自然』リリース。デビュー以来全ての楽曲は二字熟語のタイトルで統一されており、さらに『自然』は自然数の零から十までをタイトルにしたコンセプトアルバムとなっている。

TOKYO IDOL FESTIVALを始め東京のアイドルイベントにも多数出演しつつ、静岡地元企業や公共団体の後援・協力を得て静岡の地域に根差した活動を展開している。

ショートレビュー

ソウルフルなダンスミュージックを得意とするヤマモトショウの本領発揮と言うべきダンサブルな楽曲が揃うfishbowl。TOKYO IDOL FESTIVALで毎年恒例となっている曲間をアレンジトラックで繋ぎノンストップで展開するクラブさながらのパフォーマンスが印象的である。

楽曲はいずれも静岡県にゆかりのあるモチーフを取り入れていることをヤマモトが明かしており、例えば「半分」の〈こことそこで流れる電気が違うなんて／熱くなるにもタイムラグ／ずれを楽しむのもあり〉という歌詞などは静岡らしいトピックの好例だろう（静岡県には東日本と西日本の電気周波数の境目があり、富士川以東が東京電力管轄の50Hz、以西が中部電力管轄の60hzである）。

また「平均」Aメロの歌い出し〈hey king〉や「雪景」の〈二人の設計図には〉のように同音語の言葉遊びが散りばめてあるのもヤマモトらしさ、fishbowlらしさを演出している。 （乃里参）

メンバー

元メンバー